10/1時点『届かないほど、近くのあなたへ』『この想いを、何に喩えようか』感想

granblue

 当然ながらネタバレを含みますので、閲読にはご注意ください。また、内容はほとんどが今回のイベントに対する批判です。申し訳ありません。

 前回のお話『届かないほど、近くのあなたへ』と併催された新シナリオイベント。ロミオ、ジュリエット、パリス再登場と聞いてどうなるかなあと思っておりました。

 まず、前回のお話についてから。

届かないほど、近くのあなたへ

第一回開催時期:2015/5/31 19:00~6/9 17:00
 この時期にはもう、私がグラブルを始めて1年が経過していました。「シナリオイベント、毎回戦闘が挟まれて面倒」という問題も解消していて、逆にあまりの戦闘の少なさ、「話は魔物を倒してからだ!」がなくなったことを若干寂しく思っていたくらいでした。

私個人の評価

全体評価:★★★
キャラクター:★★★★★
ストーリー :★★
戦闘    :★★★★
杉田と中村 :∞

私個人の感想

 正直に申し上げまして、このイベントが好きではありません。
 一番の理由は単純です。佐藤拓也と石原夏織をNPCで使ってしまったからです。
 今でこそ稀にありますが、この頃のグラブルでNPCに起用された声優は、ほとんどプレイアブルになりませんでした。つまり、『NPCとして登場=プレイアブルキャラクターにはならない』という図式ができていた時期だったのです。
 こんな理由ですみません……声豚って悲しい生き物なんです……笑ってください……ジュリエットプレイアブル、おめでとう……

 しかしです。私の中でこのストーリーの評価が低いのは、別にティボルトが死んでしまうからではありません。そもそもティボルトとマキューシオが死ぬことは、原典であるシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を読んでいればわかることです。
 しかも、原典に沿って話が進むのであれば、ロミオがティボルトをぶっ殺すという展開になっているはずで、「ロミオがこんなにいいやつで、本当にティボルトとマキューシオ死ぬのかねえ?」と思いながらシナリオを読んでいました。まあ多分、黒幕がいて、その黒幕にやられちまうんだろーと思ってたら、やっぱりそうだったので安心してしまいました……
 とは、いかなかったのです。このイベントに限っては。

 このイベントは、『ロミオとジュリエット』を下敷きにしています。しかし、配布でロミオが仲間になります。ということは、ロミオとジュリエットが結ばれてハッピーエンドになるという、原典から改変されたエンディングが約束されています。
 
 じゃあ別に、ティボルトとマキューシオ死ななくてもよかったんじゃない?
 『グラブル』の『届かないほど、近くのあなたへ』という物語の上では、二人が死ぬ必然性がないのでは? と、思ってしまったわけです。

 この不満は続編である『この想いを、何に喩えようか』でさらに強まりました。続編で、両国は重要人物を誰も殺すことなく開戦してしまったからです。

 つまり、モンタギューとキャピュレットが争うために必要だったのは、『暗殺未遂によるパニックと誰かの負傷』だけであり、ティボルトとマキューシオを殺す必要はまったくなかったということを、続編で裏付けてしまったんです。
 「ティボルトとマキューシオが死んだからロミジュリおもしろかった!」という意見を今日までひとつも聞かなかったので、ぶっちゃけた話、「あれは劇だから二人とも生きてましたよ~!」って言ってティボルトとマキューシオをしれっとガチャに加えたほうが良かったと思います。男女問わず、多くの人がぶん回したことでしょう……もったいない……

この想いを、何に喩えようか

 開催時期:2016/9/30 19:00~10/8 17:00
 このイベントはまだ終わっていません。エクストラストーリーが解禁される可能性があります。その内容次第では評価も感想も変わることを、予めご了承ください。

私個人の評価

全体評価:★
キャラクター:★★★(前回とメンツが変わってないので)
ストーリー :★★★★
戦闘    :★(HELLが強すぎでは?)
杉田と中村 :∞
続編として :-★★★★★

私個人の感想

 は? これで終わり?

 終わりでもよかったんです。これが過去イベントの続編でさえなければ。むしろ、綺麗に終わった。
 これは個人的な思いですが、ロミオの死に様は非常に格好いいです。私としては理想的な死に方です。あそこまでの混乱を招いてしまった以上(しかもロミオ自身は黒幕が誰かわかっていたのに)、国家元首が何の責任も負わないのはおかしいです。グラブルは悪人や責任の所在に甘すぎるきらいがあるので、こうやって締めるところは締めていってほしいとさえ思います。

 これが、『届かないほど、近くのあなたへ』の続編でさえなければ。

 もし、もしもですが。このままロミオに何のフォローも入らなければ、このシナリオにゴーサインが出る現状はやばすぎます。
 ちなみに現時点の私の予想は、

・エクストラストーリーでロミオは生きていた! と明らかになる。
・SSRロミオがガチャに入る。

 です。
 神王モンタギューHELLと戦った方は、おそらく特殊行動で「パリセード」という技を食らったと思います。この技、ロミオの後ろに英霊がいるときといないときで効果が違うんですよ。え~? うそ~? と思う方、ちょっと見てみてください。英霊がついてないときはロミオ自身の弱体回復と被ダメージカット付与だけなのですが、英霊がついてるときはさらに味方がダメージを受け、奥義ゲージが減ります。私の見間違いでなければ。
 これめっちゃ、味方になったときの効果っぽいじゃないですか。今までにこんな凝ったシナリオボスいました? い、いないよね? というわけなので、SSRロミオが来ると予想しています。

 前述したフォローが一切入らなかった場合、私の『この想いを、何に喩えようか』の感想は以下になります。

 クリアしたときの正直な感想。
 ふざけんな! なんだこれは! 
 ロミオとジュリエットが結ばれないなんて、いったい何のためにティボルトとマキューシオは死んだのか。この結末のままでは、明らかに二人は無駄死にじゃん!

 そして、私が一番腹を立てたのははこれです。

SSR召喚石『ヴェローナ・ハート』

 この召喚石は、見られた方も多いでしょうが、マキューシオとティボルトがバリアを貼ってくれるというものです。入手方法ですが、イベントをクリアすると、つまりロミオが死ぬと手に入ります。
 死んでも友達を守ってくれてそばにいてくれるなんていい話です。それは、そうなんですけど。演出も「おお!!」って感じましたし、ティボルトとマキューシオが大好きなので、二人の新規イラストが見られて嬉しいんですけど……

 この二人は一体誰を守ってるんですか?

 ガチャからジュリエットが出てくれば、ティボルトがジュリエットを守ってくれるのはわかります。
 でも、ロミオは死にました。マキューシオが守るべき友人は死んでいます。

 今回のイベントの信頼度で加入するのはパリス公爵です。別に二人とパリスは友達じゃありませんよね? 二人が霊魂になってもまだ守りたいのはパリスではないはずです。

 ロミオが死んで、ヴェローナ・ハートが手に入る。

 変じゃないですか? マキューシオが守りたかったロミオは死にました。今回描かれたのは、戦争に勝利したキャピュレット家が主導して二国を一つにまとめるというエンディングです。ティボルトとマキューシオが望んだ、ロミオとジュリエットが手を取り合って進む未来ではありません。

 ジュリエットは仲間になる余地があります。だからティボルトが守りに来てくれるのは譲ります。
 でも、ロミオが死んだのに、マキューシオが出てくるのはおかしいです。

 ヴェローナ・ハートの演出はグッと来ました。そりゃまあ、ティボルトとマキューシオ、どっちも好きですし、今回のイベントが復刻されるとわかったときも、だいたいティボルトの話しかしてないくらいでしたし、「ジュリエットはティボルトとくっつけば絶対幸せになれるのに……たぶんロミオの運命の人はパリスだし……」って思ってました。
 ただ、穿った見方になってしまうのですけど、『この石を出しておけば前回のお話で「ティボルトとマキューシオがほしい!」っていう声にある程度応えられる』と製作者が思ったのだとしたら、その通りではありますが、

 報酬の召喚石に必然性がないどころか、シナリオと齟齬を起こしている

 という、『召喚』をストーリー上非常に重要視しているはずのグラブルであればこそ、できる限り避けるべき事態を招いてしまっています(『亡国の四騎士』のファフニールのときも同じことを思っていました)。

 以上が、イベントクリア直後の、歯に衣着せぬ感想です。
 『この想いを、何に喩えようか』単体で見れば、きれいに終わっていてとてもよかった。しかし続編としては最低です。本当にこれで終わりなのだとしたら、『届かないほど、近くのあなたへ』は、まるで茶番であったことになってしまいます。
 切実にフォローを望みます。グラブルのシナリオイベントはほぼすべてプレイしていますが、ここまでがっかりしたのははじめてです。